今、靴下のパッケージデザインのプロジェクトに関わっています。
保湿性に優れ、はくだけでかかとがツルツルになる靴下。その機能性の高さはもちろん、ひとつひとつ人の手によって作業をする工程もあるとのことで、日本の工房の職人的なイメージから、「和」の方向でいこうと話しが進んでいます。
「和」のイメージのパッケージと言えば、やはり和紙を使いたい。
まずはサンプル探しにと、株式会社竹尾のショールーム、
見本帖本店に行ってきました。
青山見本帖は、美大時代から美大生達が皆よく通っていましたが、今回は本店のショールムへ。
すべての要素が白一色で構成された空間。紙見本が置かれた台は、その空間の中で、これまた絶妙なバランスで配置され、足を踏み入れてその美しさに、息をのむ程でした。
そして、この真っ白で均質的な空間は、紙の微妙な色や素材を、敏感に感じ取ることができるような気がしました。
一通り見て、気に入った紙の番号をリクエスト帳に記載して、10数枚ほどセレクトしました。そのリクエスト帳を店員さんに渡し、店員さんはそれを確認して、壁一面に配置された真っ白な引き出し(しかもその引き出しひとつひとつには番号が美しいタイポグラフィで印字されている)から番号を探し出し、ほとんど待たされる事もなく、全てのA4サイズのサンプルを出してくれました。
ここまで整然と整理された空間と、サンプルを探しやすくしているシステム。
見た目だけでなく、機能的にも洗練された美しさに感心しながら、パッケージデザインの打合せに向かいました。
posted by Sachiyo Inami at 22:10|
Comment(1)
|
TrackBack(0)
|
デザインの話
|
|