2013年09月16日

大学院時代の修了制作作品ビデオアップしました。

130916-INSIDE.jpg今から17年前、私が大学院の2年生の時に妊娠、出産しましたが、その体験をもとに「現代美術にみる身体性とテクノロジー」という修了論文をまとめ、妊娠の記録でビデオインスタレーションの修了作品を制作しました。
筑波大学大学院 修了制作「INSIDE」 >>

その当時の映像がでてきたので、Youtubeにアップしました。
当時のカメラ撮影は、Hi-8の時代。編集も内蔵HDが2GB、メモリが262MBというMAC8500を使い、当時Adobeから出されていたvideo-shopという編集ソフトを使い、かなり年代を感じさせる映像です。

スクリーン正面の大きなお山は、私が妊娠中のお腹のシルエットです。動画はこちら >>

2013年02月28日

今日のヒルナンデス(日本テレビ)で我が家が紹介されました。

本日のヒルナンデス(日本テレビ 11:55〜13:55)で、我が家が紹介されました。フォルテ(オス猫2歳)とピアノ(メス猫1歳)も家族としてしっかり登場。
たまプラーザ特集で、おしゃれなお店や住宅を紹介するという企画で、建築家 中村高淑さん設計の家ということで紹介されました。
関ジャニ∞の中のお二人と、雛形あきこさんも我が家にいらして、息子と猫と楽しく撮影を行った様子が、とっても心地のいい我が家の風景とともにうまくまとめてくださっていました。

我が家の竣工写真は、建築家 中村さんのサイトでも公開されています。(美しが丘西の家 >>


改めまして、我が家の建築でお世話になった会社さんをご紹介します。

設計:unit-H (株)中村高淑建築設計事務所 一級建築士事務所
工務店:親松工務店
家具・キッチン:ヒノキ工芸
造園:ash garden 谷田部淳子
室内珪藻土:株式会社ユーディー MPパウダー(商品情報はこちら >>)

2011年11月10日

測量登記事務所のロゴ&webサイトデザイン

1101_共立測量登記事務所ロゴデザイン.jpg共立測量登記事務所さんのロゴマークと、webサイトを制作・デザインしました。
社長さんでもあり土地家屋調査士でもある横田さんは、スタジオネオのスタッフが社会人サッカーチームのマネージャーをしていた時の、キャプテン。
キャプテンを務めていたのも納得できるほどの、真摯な熱い思いと、まっすぐな姿勢が、とても好印象を感じさせる素敵な社長さんです。

測量や、土地や建物の登記といえば、ちょうど私も、土地の購入から家の新築で、深く関わりのある内容でした。
またもや家づくりに縁のあるお話で、私自身も興味深くお仕事に関わらせていただきました。続きを読む >>

2011年10月07日

スティーブ・ジョブズ氏

今から20年前、私が多摩美のグラフィックに在学中は、まだアナログなグラフィックデザイン教育ばかり教えられていて、大学に学生が使えるパソコンなんて1台もなくて、でも世にはAppleのMachintoshが登場している流れを横目で感じながら、Machintoshが創りだす世界に憧れを感じていた学生時代。
唯一、デジタルによる表現の可能性を教えてくれた「テクノロジーアート」の授業を教えてくれた瀧田哲治先生や、その授業を履修している仲間たちと、デジタル表現の可能性をたくさん語り合い、その背景には、いつもMachintosh の存在がありました。
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2011年04月28日

広告制作演習の授業がはじまりました

震災の影響で、2週間遅れでスタートした共立の授業が今週からスタート。
今日は、広告制作演習のガイダンスでした。
毎年履修希望者が多く、今年も同じ授業を3クラス開設し、今日はその3クラス目の授業。
広告に対する若者の関心が高いことを感じます。

「広告って何?」
ガイダンスでは、そんなところから話しをしていきます。
毎年、この第一回目の授業で話しをするのは、私が大学3年生を終えた春に、多摩美のヨーロッパ美術研修ツアーで体験した教会建築の話しです。続きを読む >>

2010年08月06日

見本帖本店

100806見本帖1.jpg
今、靴下のパッケージデザインのプロジェクトに関わっています。
保湿性に優れ、はくだけでかかとがツルツルになる靴下。その機能性の高さはもちろん、ひとつひとつ人の手によって作業をする工程もあるとのことで、日本の工房の職人的なイメージから、「和」の方向でいこうと話しが進んでいます。
「和」のイメージのパッケージと言えば、やはり和紙を使いたい。
まずはサンプル探しにと、株式会社竹尾のショールーム、見本帖本店に行ってきました。
青山見本帖は、美大時代から美大生達が皆よく通っていましたが、今回は本店のショールムへ。

すべての要素が白一色で構成された空間。紙見本が置かれた台は、その空間の中で、これまた絶妙なバランスで配置され、足を踏み入れてその美しさに、息をのむ程でした。
そして、この真っ白で均質的な空間は、紙の微妙な色や素材を、敏感に感じ取ることができるような気がしました。

100806見本帖2.jpg一通り見て、気に入った紙の番号をリクエスト帳に記載して、10数枚ほどセレクトしました。そのリクエスト帳を店員さんに渡し、店員さんはそれを確認して、壁一面に配置された真っ白な引き出し(しかもその引き出しひとつひとつには番号が美しいタイポグラフィで印字されている)から番号を探し出し、ほとんど待たされる事もなく、全てのA4サイズのサンプルを出してくれました。

ここまで整然と整理された空間と、サンプルを探しやすくしているシステム。
見た目だけでなく、機能的にも洗練された美しさに感心しながら、パッケージデザインの打合せに向かいました。

2010年06月04日

営業ツールとしてのwebサイト

このところ打合せなどで外出が続き、オフィスにいる時間が少ない日が続いています。腰を据えてデザインを考える時間がとれないのが辛いところではありますが、こういった状況はこれから新しいプロジェクトが動こうとしている時期であり、スタジオネオの運営にとっては必要な時間であります。
この1週間の間に、某一流商社のハウスエーエージェンシーからの問い合わせと、また某大企業本社の広報部からの直接のお問い合せを頂き、それぞれ訪問してきました。

自社から売り込み営業をかけることのないスタイルで発展してきたスタジオネオですが、それはお客さんからの信頼による口コミや紹介が大多数でありますが、自社のwebサイトが営業をしてくれているという事実もあります。今回の2件も、スタジオネオのwebサイトをみて、という問い合わせでした。

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2009年10月11日

ロゴマークの商標登録

091011スタジオネオロゴ.jpg
スタジオネオのロゴマークを商標登録することにしました。
多くの中小企業の場合、会社を設立してロゴマークまでは作成しますが、ロゴマークの商標登録についてまで意識がいかない、あるいは後回しになっているケースがほとんどだと思います。
ロゴマークは好きに作って名刺に入れて、会社案内に入れて、、、とやっていても、実は他人の商標を侵害している恐れがあります。あるいは自社よりも後から制作した他社のロゴマークであっても、先に商標登録されてしまうことにより、自社のロゴマークが使えなくなってしまうといったことも起こりうる問題です。

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2009年10月10日

学生の映像作品紹介

共立女子大学で私が授業を担当している「デジタルビデオ創作演習」では、前期(全15回)の授業を使い、学生一人一人が映像作品を完成させました。
学生がデジタルビデオカメラで撮影した映像を、Premiere で編集した約5分程度の映像作品です。
BGMやナレーションはもちろん、キャストは友達に頼んだり、自分が出演したり、それぞれどれも個性的で発想力の豊かな作品群となりました。

今回、私の期待を超えた、特に面白い映像作品がありましたので、ここでご紹介します。(作者の了承済み)
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2009年07月15日

ココロ*アート 第3回ミーティング

090715ココロアート1.jpg心理学を専門とするチームと、アーティストのチームの対話により、何か面白い作品が生み出されるのではないか、といって企画された心理学×アートの第3回ミーティング。

1回目のミーティング
は、心理学を専門とする2名の大学の先生と、アーティストのわかおさんと私の4人からのスタートでしたが、心理学チームはそれぞれの研究室の学生さんを引き連れ、私はスタジオネオのスタッフも呼び込み、スタジオネオで行われた2回目のミーティングでは10数名のメンバーがそろいました。
そして第3回目である今回は、その先生の教える東京都市大学(旧武蔵野工業大学)の研究室に集結。2つのゼミそれぞれからアートの題材となるテーマを提案してくれる回でした。
それを受けて、第4回目はアーティスト側から、もらったテーマをアートに展開するという流れになっています。

今回のミーティングでは、(毎回ミーティング冒頭に議論されるテーマではあるのですが)「芸術とはなにか?」といったディスカッションがなされ、その後、心理学チームからの興味深い発表がありました。続きを読む >>

2009年07月05日

自社のブランディング

このところスタジオネオのwebサイトを見た方(企業)からのアクションに、webサイトが営業とブランディングイメージの伝達という意味で機能し、一定の効果をもたらしていることを実感します。

この1ヶ月間に私たち自身が想像する以上の話しが、2つ程持ち上がりました。
ひとつはMdNからの取材依頼。
2つ目は最大手携帯電話会社からのデザイン提案の依頼。
自ら営業活動をしないスタジオネオは、口コミ(紹介)とwebサイトの公開のみで依頼を受けていますが、これまでを振り返るとスタジオネオのブランドイメージの構築、webサイトでのブランドメージの伝達がうまく機能しているものと感じています。
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2009年05月10日

アートディレクター 佐野研二郎 と 水野 学

今日は、大学の授業で使う資料探しに、三省堂書店に立ち寄りました。
広告制作演習の授業で紹介する実際に制作された広告プロモーションのいい実例がないかと、グラフィックデザインの棚を探していると、、、、
多摩美のグラフィックデザインの同級生の、佐野くんと、水野くんの本が並んでいる。
二人とも活躍しているのはメディアを通してよく知っていたが、こうして書店で2冊の本を目にしてみると、彼らの活躍の重みを実感。

卒業後は交流がなくなってしまったものの、佐野くんとは芸術祭でアフリカンテイストのバーを企画・運営した思い出があるし、水野くんとは水野くんの地元の茅ヶ崎や鎌倉を案内してもらった思い出もあります。
二人とも学生時代から意欲的に制作活動には取り組んでいて目立った存在だったけれど、今の活躍を予感させるものだったと、あの当時を振り返りつくづく感じ入ってしまいます。

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2009年04月09日

心理学×アート ミーティング第1回

3月に見に行った展覧会の感想レポートをこのブログに書いた(コチラ)ことがきっかけで、出展者のわかおさんから、心理学×アートでなにかプロジェクトができないか、というとても興味深い提案をもらいました。

わかおさんのお友達で、教育・認知心理学を専門とする大学准教授の方と、同じく大学講師でメディア研究を教えている方を含めた4人で、心理学をアートでコンパイルする、さらにアートで心理学をコンパイルする、といった試みをしようというものです。

そのミーティング第一回が、満月の夜、二子玉川の多摩川河川敷にあるGekkoというとても魅力的なお店で行われました。
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2008年09月22日

iPhone

080923iPhone.jpgついにiPhoneに買い替えました。使ってみて1週間。使い勝手が悪いのではと敬遠していたのですが想像以上に便利で大満足。
これは携帯電話というよりMacそのもの。i-Tuneはもちろん、パソコンメール、アドレスブック、i-Photo、iカレンダー、Safariのブックマークまで、USBにつなぐだけで完全同期。まさに自分の Macのクローンです。無線LANが近くにあればWi-Fiで通信ができるので、パソコンでインターネットしているのと全く同じ感覚で使えます。
外出先でもスタッフから送られて来たデザインも見積りもwebページも、クライアントから送られてきた原稿も確認できるのが本当に便利。
それにしてもiPod以降のアップルの勢いはすごいものです。

2008年08月22日

女性建築家とのミーティング

今日は、女性建築家のwebサイトリニューアルの打合せでした。建築家のwebサイトデザインは私が最も得意とする分野で、これまでも多くの建築家のwebサイトを作ってきました。特に最近は女性建築家からのご依頼も増え、女性建築家ならではの建築に対する感性に共感など感じていましたが、今日も、同じモノづくりをする先輩として、とても有意義なお話を伺える時間となりました。

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2008年08月02日

和太鼓公演ゲネプロ

080802ゲネプロ.jpgいよいよ「和太鼓と平和のねがい大空へ」が明日上演されます。
はだしのゲンをテーマとした構成劇の舞台背景のために原画を描かせてもらいましたが、それも今日無事組み上がりました。
舞台一杯の大きな絵となると迫力があるものです。

構成劇も感動的ですし、和太鼓もすばらしいです。

この公演に向けて、練習に、舞台装置の作成に、皆力を合わせて本当に頑張ってきました。
きっと感動的な舞台ができることと思います。

2008年07月14日

はだしのゲンを旅する

080621広島-原爆投下後-山あり.jpg


8/3の「和太鼓と平和のねがい大空へ」の舞台公演の中で上演される「はだしのゲンを旅する」の構成劇の舞台背景の原画を描かせていただきました。
広島の原爆を題材としたお話なので、原爆の投下後と投下前の広島の風景が必要となります。最近は絵の具で絵を描く事もなくなり筆を手にしたのは10年ぶりでしたが、久しぶりに水彩の楽しさを思い出しました。

実際の舞台用の絵は、保護者や祭音の若い人達とで原画を元に舞台用のアクリルペインとで描きました。舞台用となるとあまりにも大き過ぎて、これはこれで苦労はありましたが、皆の力を合わせて楽しいものができたと思います。


2008年02月04日

クライアントの潜在的要望を汲み取る力

デザインの依頼が来る場合、多くのクライアントはそのデザイナー(デザイン会社)の作風を知り、それを気に入った上で依頼をしてくるのがほとんどのケースだと思います。
クライアントの信頼を得てデザインを提供するわけですが、それでも案件毎に今回のプロジェクトではどういった形が効果的なのか考え、毎回提案を変えられるのが優秀なデザイナー、アートディレクターであります。良いデザインの答えはひとつでもありません。
そのために必要なのは、クライアントの要望を汲み取る力、さらにはクライアントが潜在的に持っているものまでをも引き出す力です。基本的にはクライアントの言葉からそのイメージを構築して行くのですが、クライアントの口から出てくる具体的な要望は、時にその目的のためには反対の効果をもたらすものであることもあります。プロフェッショナルである私たちデザイナーは、クライアントが本質的に要望している効果を実現するために、自らの経験からより的確な形を提案する必要があります。時に、クライアントのある具体的な要望に対し、クライアントの利益を考え「No」を言う事もあるのです。

クライアントの利益を実現するためのデザインは、いつもいつも簡単に答えを見つけられるというわけではありません。時には、自分の経験値からすぐにこのパターンと答えがでる場合もありますが、まずはクライアントと言葉を交わし、その言葉の向こうにある世界を感じ取るという事が必要です。
私の場合、面と向かって言葉を交わしていると、言葉を超えてその人のこころと波長が合い、その人の世界観が自分の中に入ってくるという感覚を覚える事が何度かあります。これができた時は、間違いなくクライアントに満足してもらえるいい仕事を提供できます。

デザインに必要な要素3 〜脇役の重要性〜

デザインにとって演出する事が重要である事は前回お話ししましたが、演出する際にその効果を左右する重要なポイントが脇役の配置の仕方です。演出するというと、何を足そうか、どうやってたくさんアピールしようか、ということばかりに目が行きがちですが、意外とマイナスの作業、つまり脇役を脇役として徹せさせる事が難しかったりします。

何を一番に目に留まらせるか(つまりこれが主役を決める作業ですが)これを決めたら、この主役を引き立てるためには脇役がどうあるべきかということを考えなければいけません。脇役がでしゃばり過ぎたら、主役は死んでしまいます。脇役にも2番手、3番手、4番手・・・とあって、目の流れがどのように移動して行くか、それらを考えて配役していくことがバランスのとれたデザインを生み出します。

引く(マイナスする)勇気が時に必要で、それが主役を美しく引き立てる“間”となるのでしょう。
“間”とは、日本の石庭などに見られるように、日本人が古くから持ちあわせている感覚でもあります。“間”はリズムを創りだし、その絶妙なバランスが、究極の美につながります。

2008年02月03日

デザインに必要な要素2 〜演出能力〜

デザインの評価は何によってその善し悪しが決まるのでしょう?デザインのスタイルも様々なものがありますが、良いデザインとは答えは一つではありません。ポップでインパクトのあるもの、静寂さを感じさせる癒されるもの、堅実で知性を感じさせるもの、様々な方向性がありそれぞれにいいデザインが存在します。
それは、好みの問題は別として、その案件ごとにデザインをするの目的を見極め、その目的が目指すべき方向に向かって最大の演出をするということが重要となります。そしてその演出効果がターゲットユーザーの心に伝わってその価値がはじめて生まれます。
方向性を見定めたら、ブレずに全精力をその方向に向かって演出しきる。徹底する。それはある意味ハッタリかもしれません。クライアントが求めているイメージ像を実現させるため、見た目でそれらしく演出することが重要なのです。それが効果的なデザインを生む秘訣です。

そしてもうひとつ。人の心を動かす程の演出力を身につけるには、確かな技術力(構成力、色彩感覚、バランス感覚)が必要なことは言う迄もありません。

2008年02月02日

デザインに必要な要素1 〜コミュニケーション能力〜

デザイナーとして仕事をはじめて9年。フリーランスから始まり、昨年にはデザイン会社を設立するまでになりましたが、振り返ってみるとこれまで営業することなしに自然と仕事の依頼が向こうからやってきて、自然の流れに沿うようにここまで成長をしてきたような気がします。
何かの縁があって依頼されたお仕事を「依頼主に喜んでもらいたい」という気持ちで、ひとつひとつ丁寧に誠実にこなしていくうちに、それを見た人や企業から枝葉を広げるように、次々と仕事が舞い込んできました。

自分はまだ発展途上にあるとは思いますが、デザイナーとして必要な事は何だったのかと考えます。
デザイン能力はもちろんですが、そのデザイン能力というものを分析すると、やはり私たちはコミュニケーションをデザインしているという事。
デザインは、ターゲットが人であるからこそ、そのデザインを目にする人へメッセージを効果的に伝えなければいけません。
それを言葉ではなく、視覚的にメッセージを伝えるのです。
いかに視覚的にメッセージを伝えられるかがデザイナーという職能にかかっていると言えます。

そのデザインを見た人がどのように感じるのか、これを客観的な視点で判断し表現できる事が最も重要な事です。
このコントロールが正確にできるデザイナーは、見る人のこころを自由に操る事ができる表現ができるのです。
これは単なる自己満足の表現ではありません。客観的な視点に立った表現です。
もちろんデザイナーの個性としての感性が根幹にあるのは言うまでもありませんが、その感覚的な感性を頭脳を使ってコントロールする。このバランス感覚がとても重要です。

人の気持ちになって考える。人間として大事な行為ですが、これは人とのコミュニケーションそのものです。デザインを仕事にしてくのであれば、デザインセンスだけではなく、クライアントや、スタッフ同士のコミュニケーション能力が重要である事を忘れてはいけません。

2008年01月30日

アイデアを生むための5つのステップ

お世話になっているある人からのアドバイスで、 ジェームズヤングの「アイデアを生むための5つのステップ」というのを紹介されました。その5つのステップとは以下のものです。

(1)情報を収集する
(2)集めた情報を頭の中で咀嚼する(考え抜く)
(3)いったん問題を放棄する(一度離れてみる)
(4)ふとしたきっかけでアイデアが生まれる
(5)生まれたアイデアを大切に育てる

考える習慣を作る事が重要と、ビジネス上のアドバイスとして紹介してもらったものでしたが、私も多摩美の学生時代に大学の先生(著名なグラフィックデザイナー)から紹介され、デザイン上のアイディアを豊かにするために、この本を読んだのを思い出しました。

あの頃は、どんな斬新なアイディアを出して、インパクトのある作品を作るかということに必死になって、貧弱なアイディアであることにもがいていました。
デッサン力もそこそこあって、バランス感覚も持ち合わせていたその当時の私は、優等生的な作品を作り成績もそれなりに良かったのですが、人をあっと言わせるような強烈なインパクトのあるものを作る事はできませんでした。グラフィックデザインは斬新さが勝負というひとつの価値基準がある中、その答えを見つけるヒントとして、この本を読んだのを覚えています。

今となっては、美しく見せるバランス感覚が自分の武器である事が分かってきましたが、学生時代は5つのステップの1番と2番目の項目、つまりたくさん情報を収集し(たくさんのアートやデザインを見て、たくさんの本を読む)、そして自分なりの思考で考え抜く(世界観を広げる)、そんな時代を美大時代は過ごしていたと思っています。

そして3番の「いったん問題を放棄する」は、私の人生の場合は出産と育児でアートとデザインから少しだけ距離をおいたことがそれに相当するのかもしれません。そして今、過去に培ってきた事が、自然とアイディアとなって自分のデザインに盛り込まれていると感じています。

それらは、長期的にみた私のステップですが、もっと短期的なスパンでのアイディアを生むケースで捉えてみても、これらのステップは重要なものだと思います。はやりこの理論で一番印象に残っているのは、3番の「一度放棄する事」ということでした。
考え抜いて考え抜いて、そして忘れる。
ここで潜在意識に吸収されて、そして必要な時にふと思い浮かぶといったことがあるように思います。考えを放棄するというのは無責任のようですが、ここのステップは、1、2のステップで情報収集した外部からの情報と考え抜いた思考を、自分の中で醸造させる重要な時期と思います。この醸造されたものが、いずれ自分の言葉、自分の表現となって表出するのでしょう。

もうひとつ浪人時代に読んだ本、池田満寿夫の「模倣と想像」も私に大きな影響を与えた本ですが、まさにこれに重なるものがあると思います。自己表現としているものも、それを形成しているのは過去にその人が見た外部からの情報に影響されているはずです。何も無いところから天才的なアイディアが生まれるわけではない。
言葉を変えると表現は模倣からはじまっていているわけですが、それを別の人物がその人の頭の中で消化された時にその人の表現となるわけです。

2007年09月29日

空間の強さと魅力〜建築との関わり〜

スタジオネオが最も得意としている分野は、建築に関わるデザインです。
そして私が行うアート活動は、インスタレーションという空間作品として表現することがほとんどです。

私が建築や、空間表現に魅せられる理由は、「3次元の強さ」=「身体を通した体験」にあります。
webサイトやグラフィックのデザインなど2次元のデザインを行う毎日ですが、3次元の強さにはかなわないと思っています。デザインやアートが、人に何かを伝えるものであるとして、人のこころにメッセージを送る手段として、鑑賞者が自分の体を使って空間を体験する事は、その情報量の大きさは2次元とは比べものにならない程大きく、その情報は体と記憶に強く刻まれます。
その空間=空気を体験するということは、静止画を目だけで見るのでなく自分が歩き移動する事により、自分の身体でその空間を体験するということです。部屋を移動するシーンを映した動画は、身体ではなく、目だけで得た体験にすぎません。さらに、空気を肌で感じ、周囲の香り、音も加わって、総合的にその空間を感じる事ができます。五感を通して感じられる事の強さは、ものを表現する伝える手法として常に意識していますが、さらに鑑賞者として、多くの空間(自然、人工的なものを問わず)に大きな感動を与えられてきました。

オーストラリアの大地に身を置いた時、熊野の森の空気を肌で感じる時、あるいは小川のせせらぎに佇んで耳を傾けている時、私の心と身体は、それらの空間と共鳴しているのを感じます。
同様に人工的なものであっても、有名無名を問わず建築家の設計した建築からも同じような感覚を得る事が多くあります。直島にある安藤忠雄設計ベネッセハウスのOVAL客室の大きなガラス窓から見られる瀬戸内海の景色は素晴らしく、地中美術館スロープ回廊のスリットからみる中庭の風景は絶妙で、人がスロープを移動する事で人の目に映るビジュアルがどのように変化するかまでを計算し尽くしているところに、安藤忠雄のすごさを感じます。
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