何を一番に目に留まらせるか(つまりこれが主役を決める作業ですが)これを決めたら、この主役を引き立てるためには脇役がどうあるべきかということを考えなければいけません。脇役がでしゃばり過ぎたら、主役は死んでしまいます。脇役にも2番手、3番手、4番手・・・とあって、目の流れがどのように移動して行くか、それらを考えて配役していくことがバランスのとれたデザインを生み出します。
引く(マイナスする)勇気が時に必要で、それが主役を美しく引き立てる“間”となるのでしょう。
“間”とは、日本の石庭などに見られるように、日本人が古くから持ちあわせている感覚でもあります。“間”はリズムを創りだし、その絶妙なバランスが、究極の美につながります。