金沢文庫から歩いて10分。住宅街の奥に、和の雰囲気を感じさる、木材で出来た大きな扉と、中庭から顔を出す大きなもみじの木が印象的な外観でした。
扉を入ると、もみじを囲むように部屋が構成されていて、どの部屋からももみじを眺める事ができる、中庭をプライベート空間に封じ込めた、広々とした印象の住宅。ロフト扱いの天井の低い(高さ約130センチ程度)和室が、これまた絶妙な美しさで、さすが建築家の自邸!と、感心するばかりでした。
お披露目会は、JIAの建築家の方々を含め多くのお客さんで賑わい、お手製のパエリアはじめ中澤さんが腕をふるった美味しいお料理が並び、ワインとお料理を囲んで楽しい時間が流れていました。
いつもJIAのイベントでは、イベリコ豚の足丸ごとの骨付き生ハムを用意して下さったり、お酒が入った時のトークもこれまた楽しくて、宴会を盛り上げるのには欠かせない存在の中澤さん。中澤さんの登場以降、JIAの集まりがとても楽しい時間になりました。
さらに、このご自邸のお披露目会のおもてなしは最高で、こちらの面でも、さすが!!っとしか言葉が出て来ないほどでした。
あとは、この日、はじめてお会いした奥様もとても素敵な方で、自邸を建てるに至るまでのエピソードもとても面白い話しがきけました。
奥様が、ご主人で建築家である中澤さんのwebサイトに、名前を伏せて家の設計の相談メールを送り、メールを見た中澤さんは、それが奥様からのものであると気が付かずに、翌朝、朝食の席で、メールの内容を奥様に話し、「うちに条件が似ている。俺がこの旦那を説得してみせる。この案件は絶対とれる!」と意気込んでお話されたそう。あとで、おかしい事に気が付いたそうですが、その奥様の巧みな行動のお陰で、この素敵な住宅が実現したのかと思うと、一枚上手の奥様に感服。そんな奥様をパートナーとして選んだ中澤さんも、やるなあと思ってしまいました。
中澤さんは、ホームページワーキング主査として活躍され、そのwebサイトの保守管理を行っているスタジオネオがとてもお世話になった方です。5月一杯で任期を終え、退任されることになりましたが、これまでを振り返り、CMSやブログの導入など、主査の中澤さんと共に一緒に残してこれた成果は大きかったと思います。
そして何よりも一緒にお仕事をしていて、本当にまっすぐな気持ちの方で、見ていても本当に気持ちがよかったです。
本当にありがとうございました。
新しいご自邸とアトリエで、さらにいい作品が生まれていくものと、今後のご活躍を楽しみにしています。