
若手スタッフかれんちゃんと一緒に、個展を開催しているカフェを訪れました。
えりちゃんの作品を見せてもらうのは、2年前に開催された個展の以来の2度目。
前回の石のアクセサリーなども展示されていた展覧会に対して、今回はよりえりちゃんのアーティストとしての作品性が出た展覧会だと思いました。
石を素材とした作品、えりちゃんにとってこれまでも一貫したテーマではありますが、今回は、素材の存在を超えて、ひとつのアート作品に昇華している、そう感じさせる内容でした。

それが一番成功している作品が、「たからもの」だったように思います。
石とキャンバスに描かれた色や素材が、調和、融合して、それらの素材の違いを超えて、ひとつの作品として自立している。見る側にとって、素材の概念から解放されることで、キャンバスで表現されている世界がストレートに心に入ってくる。そして、本来作者えりちゃんが表現したかった世界観に、私たちの心が吸い込まれて行く。
そんな構図が成立している作品が、「たからもの」だったように感じています。
いろいろな人生経験を重ねて、人間的な成長とともに、表現する世界観もバージョンアップしていくえりちゃん。
その世界観を多くの人々に伝えるため、その表現手法を磨きながら、さらに飛躍して行くことと、彼女の次の作品に期待を感じています。