2011年04月07日

ソーセージ・ハム職人の取材・撮影

0407厚木ハム撮影1.jpgドイツの国際コンテストIFFAで、日本人初 腸詰部門世界ランキング3位に入ったソーセージ・ハム職人の嶋崎洋平さんと、嶋崎さんが工場長を務める厚木ハムへの取材と撮影に行ってきました。

「ザ・ベストハウス123」ものスゴく美味しいソーセージベスト3など、テレビをはじめとする各種メディアなどで取り上げられ、注文が殺到している厚木ハムさんですが、これまで嶋崎さんご自身が作ってきたパンフレットなどを、プロにお願いしたいと、販促ツール一式をご依頼いただくことになりました。


これまで2度のお打ち合わせでは、嶋崎さんのソーセージづくりに対する熱い思いや、ご実家の養豚所で育つ中で「食とは育ち命を頂くこと」を感じたというお話を伺い、心を動かされました。
さらには、地元の小学校の特別授業などで、養豚と食肉加工などのお話をされるなど、食育活動を行い子どもたちにメッセージを発信しているそうなのです。お店の小さなテーブルに置かれたファイルの中には、嶋崎さんの授業を受けた子どもたちのアンケートがファイリングされていました。
そこには、「命の大切さが分かりました。」「豚がかわいそうだと思ったけれど、感謝して美味しく食べればいいんだと思いました」などと嶋崎さんのメッセージが、きちんと子どもたちの心に響いている様子が書かれていて、心を打たれました。

華やかな数々の賞だけでない、本質を見据えた仕事人であることを感じ、是非、この嶋崎さんの思いを多くの広めたい、そんな衝動にかられ、商品案内や店舗案内のパンフレット以外にも、物語形式で嶋崎さんのソーセージづくりに対する思いを綴った小さな冊子を作ってはどうかと提案し、この日の撮影を迎えました。

0407厚木ハム撮影2.jpg全部で70品目くらいの腸詰、ソーセージ、サラミ、豚肉などの商品写真を朝から撮影。白抜きで使用したいため、白い紙の上に商品を置いて撮影しましたが、豚肉はカットしてから少しでも時間が経つと、形がつぶれてシナっとしてしまうので、撮影直前に機械でカットして、白いコピー用紙の上に盛り、すぐに撮影台に移動して撮影・・・という作業で進めていきました。

そして、工房での腸詰の撮影。
嶋崎さんの職人としての姿を目の当たりにし、これが一流のものを作り出す職人なんだと、その光景には衝撃を受けるほどのものでした。
素材を調合する時の嶋崎さんの表情、動き、、、精神を研ぎすませ素材と向き合っている姿は、周囲の者が声もかけられないような緊張感が工房に立ちこめていました。

お打ち合わせの時に聞かせてもらった「人に美味しいと思ってもらえて、はじめて豚は成仏できる」という言葉と、この嶋崎さんの腸詰の調合を行う姿が、とても神聖な一つのもので繋がったような気がしました。


それと、言うまでもないかもしれませんが・・・・
厚木ハムの腸詰を食させていただきましたが、驚くほどの絶品!でした。 

posted by Sachiyo Inami at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | スタジオネオの話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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