玄関の庇と目隠しを兼ねているであろう黒い直角の囲いが、住宅のアプローチにインパクトを与え、かつ壁の白を引き立てながらものすごく上品に収まっていました。
建てものの中に入ると、吹き抜けの気持ちのいい空間が・・・。
木の素材を生かしながら、温かさとともに洗練された空間づくりをする中村さんの設計ですが、今回の住宅はまさにそれを印象づけるものでした。
1階から見上げた吹き抜けの2階部分は、木材を連続して並べた面がとても素敵で、気持ちのいい空間を作り上げていました。
キッチンの壁一面の大きな食器棚や、テレビ台も特注家具で、木材の温かさを感じさせるものでした。家具の仕上げの質も高く、住宅全体に上質感を感じられるので、(今、私が一番気になっている)工事費用を伺ったところ、はやり我が家の予算より相当高いものでした・・・。
それでも、これから着工する我が家にとっては、細かなところはどれも参考になるものばかりで、息子に「どうせお金がなくてあきらめることになるんだから、夢を膨らますのはやめときな」と言われながらも、まだ我が家の見積金額を聞かされてないプラス思考の私は、夢を膨らませて楽しい気持ちになってしまいます。
(我が家の見積りは、来週に揃う予定です)
さらに我が家は長期優良住宅で補助金申請を行う予定で、この住宅も長期優良住宅を取得したそうです。
震災の影響なのか分かりませんが、「まだガラスが入ってきていない」とのことで、まだ一部工事が終っていない箇所もありましたが、2週間後には無事引き渡しとなるようです。
以下、中村さんのコメントより
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計画地は40年ほど前に開発分譲された郊外の住宅街に位置する。東西方向に長い敷地形状であり、敷地の南側には十分な冬のダイレクトゲインが得られるだけの庭=引きが計画できない。そこでに1階のLDKに吹抜けをもうけ、この吹抜けに面したハイサイドライトから家中に光を取り込むことで、吹抜けのあるLDKを中心に「光」と「風」と「家族の気配」が感じ取れるような家を考えた。
この太陽光によるダイレクトゲインに加え、長期優良住宅を取得した耐久性の高い省エネルギー型住宅であり、セルロースファイバーやニスクボード、硬質ウレタンフォームなどの断熱材を組み合わせた気密性や断熱性能に優れた家となっている。設備的にも温水式床暖房を備え、季節を問わず快適に過ごすごとができる。
プロジェクト紹介ページ(中村さんのwebサイト)
http://www.unit-h.com/nakamura/works/prioject/1005totsuka/