「子どもの生きる力を育むために大人ができること」というタイトルの、昨年まで上丸子小学校の校長先生をされていた先生の基調講演と、パネリストによるディスカッション。コーディネーターは、日本女子大学教授の田中雅文氏。
子どもの学力低下が叫ばれる中、地域と学校の連携を図り、保護者による算数ボランティアを導入して、保護者が教育の場に参加する実践を行った試みを、上丸子小学校でされていた校長先生の基調講演でした。
息子の保育園時代は、「保育のつどい」のイベント企画や、宮前区の保護者会連絡協議会などの活動で、こういった会にはよく参加して、行政や公立保育園などの公の役割や、子育てについていろいろ考えてきましたが、息子が小学校に入ってからは、離婚やスタジオネオの立ち上げなどで忙しく、役員として小学校の保護者会の活動に参加することもなくなってしまい、さらに中学も私学に入ってしまうと、保護者の負担は何もなく、勉強も安心して学校にお任せしていて、だからこそ、保護者として学校運営に関わっていくという発想から遠のいていたことに気が付きました。
親として、学力の向上も大切なことではありますが、学校に自分の親や友だちの親、地域のおじさんおばさんが一緒に参加する場があることは、人と人との関わりが希薄となっている現在の中、とても貴重な体験となるでしょうし、子どもを中心に、学校や保護者といった大人同士が繋がり、共有していけることは、とても素晴らしい事だと思いました。
このシンポジウムに誘って下さったのは、息子と同じ小学校だった友だちのお母さんですが、そのお母さんも、役員など積極にされていて、担任の先生に声をかけ、クラスの子どもたち全員を誘って、校外でのイベント企画を立ててくれたりと、自分の子どもだけではなく、地域の子どもたち皆の事を考えている姿勢に、同じ母親として尊敬の気持ちを感じていました。
あとは、保育園時代に宮前区の保護者会連絡協議会で、ご一緒した事のあるお母さんが、風の泉の企画スタッフとして活躍されていて、その当時も活躍されていたので、その姿勢を継続されていることがすごいと思いましたし、とても懐かしくて、嬉しい気持ちになりました。
久しぶりに、忘れかけていたいい刺激を受けました。