2009年10月12日

チャンチキトルネエドLIVE

091012チャンチキトルネード.jpg前回の記事に書いたフルート奏者 寛さんが参加するグループ チャンチキトルネエドのライブに、昨年スタジオネオを退社した元スタッフと一緒に行ってきました。
ライブ会場は、鴬谷の東京キネマ倶楽部。
キャバレーの雰囲気を色濃く残すこの会場と、チンドン屋を彷彿させるチャンチキトルネエドの音楽は、昭和のレトロな雰囲気を醸し出していました。
気持ちがパーッと明るくなる能天気な音楽でありながらも、クオリティの高い演奏、また会場の演出も、昭和のよき時代を思い起こさせるようなアイディアにとんだものでした。


結成10周年を迎えるこのグループは、東京芸大卒の同窓生を中心に結成され、サックス、フルート、トランペットなどの管楽器と、ドラム、パーカッションなどの打楽器、それにピアノ(時にはアコーディオン)の総勢12名のプラスオーケストラ。
それぞれの経歴は、芸大卒という肩書きに加えて、コンクールの入賞や、海外での活動など皆すばらしいもので、個々人でも活躍されている方々ばかりなのですが、こんな彼らが演奏している音楽が、チンドン屋のような音楽。
このギャップが見る側にとっても刺激的で、何よりもやっぱり演奏は素晴らしい。

チンドン屋風の音楽は、能天気でありながらもどこか哀愁を感じるもので、ジャズやブラジル音楽、テクノといった音楽要素も取り込み、さすが彼らの音楽性の高さを感じるものでした。

そしてデザイナー、アートディレクターとしての観点で、一番興味深かったのは、舞台の演出。
舞台の背景には、チャンチキトルネエドのマークが描かれた赤と白のフラッグが5つ配置されたシンプルなものですが、やるな〜と感心したのは、12名の奏者の譜面台の照明が、裸電球という事。
曲目によっては5名程度で演奏するものもあるのですが、出番がない奏者は、(昔ながらの半回転させるタイプの)裸電球のスイッチをカチッと消して退場し、再度登場する時には、またスイッチをカチッと回して照明をつけるのです。
このちょっとした演出が、さらに昭和演出を高める憎いほどのものでした。

そして全曲目を演奏し終え、奏者全員がステージから退場したあと、さきほどまでの華やかな空気は幻だったかのように、静まり返ったステージには12個の裸電球がついたまま残され・・・・
そこに一人の道化師がステージ上方から登場。静かに階段を下り、ステージに着いたまま残された裸電球を、ひとつひとつ譜面台を回りながら、スイッチを切っていきます。
そして、最後の電球が消され、真っ暗に。
ここで会場から拍手が沸き上がりました。

昭和の華やかさと哀愁、これらが見事に演出された舞台でした。


posted by Sachiyo Inami at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | アート&デザインレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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