この1ヶ月間に私たち自身が想像する以上の話しが、2つ程持ち上がりました。
ひとつはMdNからの取材依頼。
2つ目は最大手携帯電話会社からのデザイン提案の依頼。
自ら営業活動をしないスタジオネオは、口コミ(紹介)とwebサイトの公開のみで依頼を受けていますが、これまでを振り返るとスタジオネオのブランドイメージの構築、webサイトでのブランドメージの伝達がうまく機能しているものと感じています。
マーケティングを語る上で外す事ができないのがブランディングでありますが、ブランディングの中でデザインが果たせる役割とは、顧客の記憶(頭の中、あるいは心の中)にブランドイメージを構築させる事だと思っています。
スタジオネオの場合、グッドデザイン賞にノミネートされる程の洗練されたスタイリッシュなオフィス空間、クリエーターの顔写真も掲載してそれぞれの個性を見せることで親近感もお洒落に演出。ここまででデザイン性のこだわりの高さをアピール。さらに作品紹介ではこれまでの実績を掲載し信頼感を植え付ける。
Wold of Logo design award で best of japan を受賞したロゴデザインもそのデザインは、スタジオネオのブランディングの形を象徴するカタチでもあります。
今回取材依頼のあったMdNの編集部の方に「たくさんweb制作会社がある中で、どうしてスタジオネオを選んだのですか?」と質問してみたところ、これまで取り上げて来た会社と違った業務の特徴があるといったことを述べられた上に、最後に「お洒落なオフィス写真だったので、来てみたいなあと思って」とおっしゃっていました。直接的な表現はありませんでしたが、カナダ人のかっこいいデザイナーがいるのも、お洒落感をアップさせるポイントだったに違いないと思っています。
大手携帯電話会社からのデザイン提案の依頼は、こちらは4社に依頼してのコンペ形式のもので、残念ながら最終受注には至りませんでしたが、このような大企業から4社まで絞り込まれたということを考えると、スタジオネオにとっては大変喜ばしい事です。これもwebサイトを検索してスタジオネオのサイトを見つけたとの事。
コンペでのデザイン提案を除くそれまでのすべての選択基準はスタジオネオのwebサイトという状況で、一本の電話がかかってくるまでに至りました。お話を伺うと、スタジオネオのwebサイトもスタッフ紹介など隅々までチェックしてくれていたようでした。
スタジオネオの会社を立ち上げ、私の描く理念のもと構築して来たスタジオネオのブランディング。スタジオネオが作り上げるデザイン作品だけでなく、会社案内パンフレットからwebサイトはもちろん、オフィスのデザイン性とインテリアや食器、さらにはスタッフひとりひとりの存在まで、スタジオネオを構成するすべての要素がスタジオネオのブランディングだと思っています。
これらの細部へのこだわりが、スタジオネオのイメージアップにつながり、「この会社にお願いしたい」といったアクションに繋がるものと感じています。
自社のブランディング構築を通して実行して来た事を、スタジオネオのクライアント企業へ提供していきたい。そんな思いが今私にあります。
ブランドの価値提案と、そのイメージ伝達は、デザインが大きく貢献できる分野だと思っています。