
今月、また新しいサイトがオープンしました。横浜のいずみ野にあるカフェ&ギャラリー空間 Cafe de DARAのサイト。
スタジオネオのスタッフがここのオーナーと知り合いで依頼を受けた案件だったのですが、打合せを目的にはじめてこの地を訪れた時、この場所の持つ不思議な空間の力に惹き付けられ、空間を移動する度に衝撃的な驚きを覚えるものでした。
広いガーデンにはハーブをはじめとする素敵な植物が広がり、ガーデンを抜けると現れるカフェとギャラリーのある建物は、壁面に黒い木の板が張られ、内部の空間も小さな中庭を囲うように設計され、建築的にもとても面白みのあるお洒落な空間でした。
さらに驚いたのは、地下のDara 空間。1階のハーブガーデンやお洒落な空間とは全くの別世界。1台のピアノが置かれたライブもできるというこの空間は、1階の空間とは一変、ダークでアーティスティックな空間。傾斜地を利用した設計のため、地下といっても窓からは木々を通した光が差し込み、バルコニーに出ると木漏れ日の中で小川の水音を楽しむことができる。まるで軽井沢にいるかのような光景でした。
東京から車で1時間もかからない横浜のこの地に、こんな場所が存在していることが驚きで、この空間を体験した衝撃は、訪問時から2ヶ月ほど経った今でもその感動が蘇る程です。
このサイトのデザイン案立案時は、この空間の魅力を是非webサイト上で(バーチャルに)伝えたい、とトップページで写真を大きく見せるデザイン案を提案しました。
けれどご夫婦でアーティストとしての活動をしているここのオーナーさんは「これだと普通で、何も感じてこない。もっと私たちの世界観を表現したい」とのレスポンスが。
この空間の感動を伝える事は写真では難しいのかもしれない、私が空間に感動したのは、表面的な空間ではなくて、このアーティストであるご夫婦が創りだした世界観そのものであることと思い直し、感じた彼らの世界観をwebというメディアなりの方法でストレートに表現することに方向転換しました。
私が強烈に感じたこの空間のイメージは、1階のお洒落で美しいハーブガーデンではなくて、地下の暗い、何か潜在意識に訴えるような力をもつDara空間であることから、真っ黒な画面に、Daraのロゴが一筆ずつ描かれて行くといった動きを打合せの場で提案し、オーナーさんもそうだ、そうだ!と意気投合して、打合せの会話の中から今回のアイディアが生まれ、無事webサイトオープンにこぎ着けました。
この空間との出会いは私にとって衝撃的な空間体験の一つでありましたが、この体験は言葉や写真で伝えきれるものではないと思います。
webサイトをみた皆さんには、直接足を運んでいただき、肌でこの空間を体験してもらえることを願っています。わたしも、近いうちに是非またこの場所を遊びに訪れたいとです。