アーティスト仲間である 文 -boon さんが入選出展しているということで第10回 SICF に行ってきました。
審査を通過した若手クリエーター100組による作品がスパイラルに展示。
歴代のグランプリアーティスト展も同時開催され、興味深い作品に出会う事ができ、それぞれの作品から刺激を受ける時間となりました。
「地球環境との関係」をテーマとして、さまざまなメディアを組み合わせてアートワークを展開するアーティスト 文-boon さん。
いつも作品で青の心癒される世界観を見せてくれています。
彼女の作品をみるのは、6年くらい前に、雅楽×彼女のインスタレーションのコラボレーションライブを見たのが最後でしたが、変わらず青の心地いい世界、今回は切り抜いた「空」を通してを感じました。その時毎、場所毎にいつも違う空。そんな空を、藍染の天気に左右される染め具合を利用されてその日の空を記録する。そしてさらに、その切り取られた空が集まって、一つの大きな空をつくる。
会場では本人にお会いできなかったので詳しい話しが聞けず残念でしたが、文 boon さんの優しいコンセプトが伝わってきました。
他にもたくさんのオリジナリティあふれる作品が集まり、そこにいたアーティストの方と言葉を交わし、彼らの発想力に楽しませてもらいました。
歴代グランプリの作品群は、どれも説得力のある完成度で、さすがだなあ感心するばかり。
特に私のお気にいりは、第3回グランプリ 川瀬 浩介さんの作品。
機会仕掛けで仕組まれたベアリングの球が上から落とされ、鉄版(鉄琴)の上を弾みながら曲を奏でる自動演奏する楽器なのですが、アイディアも技術もすばらしく、見ているだけで楽しい気分になる作品。
私も学生時代は、テクノロジーアート、キネティックアートなど機械を使った動きのあるアート作品を目指し制作してきましたが、やはり美大での私の技術に限界を感じて遠のいてしまいましたが、この川瀬さんの作品はまさに私の憧れの作品を作るアーティスト。
心地よい鉄筋の音色に酔いしれてしまいました。