2008年02月06日

映画紹介「Chocolate」

080302Chocolate_210.jpg予備校時代の友人である豊永利明さんが、監督として映画を撮りました。
永瀬正敏さんを主演として、渋谷のシアターNで上映されていたので、私も見に行ってきました。
http://www.theater-n.com/movie_Chocolate.html

30分程度の短編映画でしたが、映像の世界に豊永監督独特の世界観が広がっていて、その透明感のある空気と画面の美しさに惹き付けられました。
主人公とその妻の心境を表す点でも、無機質なコンクリートの質感と白い家具と白いシャツ、空の青が効果的に演出されていたと感じました。

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2008年02月04日

クライアントの潜在的要望を汲み取る力

デザインの依頼が来る場合、多くのクライアントはそのデザイナー(デザイン会社)の作風を知り、それを気に入った上で依頼をしてくるのがほとんどのケースだと思います。
クライアントの信頼を得てデザインを提供するわけですが、それでも案件毎に今回のプロジェクトではどういった形が効果的なのか考え、毎回提案を変えられるのが優秀なデザイナー、アートディレクターであります。良いデザインの答えはひとつでもありません。
そのために必要なのは、クライアントの要望を汲み取る力、さらにはクライアントが潜在的に持っているものまでをも引き出す力です。基本的にはクライアントの言葉からそのイメージを構築して行くのですが、クライアントの口から出てくる具体的な要望は、時にその目的のためには反対の効果をもたらすものであることもあります。プロフェッショナルである私たちデザイナーは、クライアントが本質的に要望している効果を実現するために、自らの経験からより的確な形を提案する必要があります。時に、クライアントのある具体的な要望に対し、クライアントの利益を考え「No」を言う事もあるのです。

クライアントの利益を実現するためのデザインは、いつもいつも簡単に答えを見つけられるというわけではありません。時には、自分の経験値からすぐにこのパターンと答えがでる場合もありますが、まずはクライアントと言葉を交わし、その言葉の向こうにある世界を感じ取るという事が必要です。
私の場合、面と向かって言葉を交わしていると、言葉を超えてその人のこころと波長が合い、その人の世界観が自分の中に入ってくるという感覚を覚える事が何度かあります。これができた時は、間違いなくクライアントに満足してもらえるいい仕事を提供できます。

デザインに必要な要素3 〜脇役の重要性〜

デザインにとって演出する事が重要である事は前回お話ししましたが、演出する際にその効果を左右する重要なポイントが脇役の配置の仕方です。演出するというと、何を足そうか、どうやってたくさんアピールしようか、ということばかりに目が行きがちですが、意外とマイナスの作業、つまり脇役を脇役として徹せさせる事が難しかったりします。

何を一番に目に留まらせるか(つまりこれが主役を決める作業ですが)これを決めたら、この主役を引き立てるためには脇役がどうあるべきかということを考えなければいけません。脇役がでしゃばり過ぎたら、主役は死んでしまいます。脇役にも2番手、3番手、4番手・・・とあって、目の流れがどのように移動して行くか、それらを考えて配役していくことがバランスのとれたデザインを生み出します。

引く(マイナスする)勇気が時に必要で、それが主役を美しく引き立てる“間”となるのでしょう。
“間”とは、日本の石庭などに見られるように、日本人が古くから持ちあわせている感覚でもあります。“間”はリズムを創りだし、その絶妙なバランスが、究極の美につながります。

2008年02月03日

デザインに必要な要素2 〜演出能力〜

デザインの評価は何によってその善し悪しが決まるのでしょう?デザインのスタイルも様々なものがありますが、良いデザインとは答えは一つではありません。ポップでインパクトのあるもの、静寂さを感じさせる癒されるもの、堅実で知性を感じさせるもの、様々な方向性がありそれぞれにいいデザインが存在します。
それは、好みの問題は別として、その案件ごとにデザインをするの目的を見極め、その目的が目指すべき方向に向かって最大の演出をするということが重要となります。そしてその演出効果がターゲットユーザーの心に伝わってその価値がはじめて生まれます。
方向性を見定めたら、ブレずに全精力をその方向に向かって演出しきる。徹底する。それはある意味ハッタリかもしれません。クライアントが求めているイメージ像を実現させるため、見た目でそれらしく演出することが重要なのです。それが効果的なデザインを生む秘訣です。

そしてもうひとつ。人の心を動かす程の演出力を身につけるには、確かな技術力(構成力、色彩感覚、バランス感覚)が必要なことは言う迄もありません。

2008年02月02日

デザインに必要な要素1 〜コミュニケーション能力〜

デザイナーとして仕事をはじめて9年。フリーランスから始まり、昨年にはデザイン会社を設立するまでになりましたが、振り返ってみるとこれまで営業することなしに自然と仕事の依頼が向こうからやってきて、自然の流れに沿うようにここまで成長をしてきたような気がします。
何かの縁があって依頼されたお仕事を「依頼主に喜んでもらいたい」という気持ちで、ひとつひとつ丁寧に誠実にこなしていくうちに、それを見た人や企業から枝葉を広げるように、次々と仕事が舞い込んできました。

自分はまだ発展途上にあるとは思いますが、デザイナーとして必要な事は何だったのかと考えます。
デザイン能力はもちろんですが、そのデザイン能力というものを分析すると、やはり私たちはコミュニケーションをデザインしているという事。
デザインは、ターゲットが人であるからこそ、そのデザインを目にする人へメッセージを効果的に伝えなければいけません。
それを言葉ではなく、視覚的にメッセージを伝えるのです。
いかに視覚的にメッセージを伝えられるかがデザイナーという職能にかかっていると言えます。

そのデザインを見た人がどのように感じるのか、これを客観的な視点で判断し表現できる事が最も重要な事です。
このコントロールが正確にできるデザイナーは、見る人のこころを自由に操る事ができる表現ができるのです。
これは単なる自己満足の表現ではありません。客観的な視点に立った表現です。
もちろんデザイナーの個性としての感性が根幹にあるのは言うまでもありませんが、その感覚的な感性を頭脳を使ってコントロールする。このバランス感覚がとても重要です。

人の気持ちになって考える。人間として大事な行為ですが、これは人とのコミュニケーションそのものです。デザインを仕事にしてくのであれば、デザインセンスだけではなく、クライアントや、スタッフ同士のコミュニケーション能力が重要である事を忘れてはいけません。

ル・シエル等々力 サインデザイン

080202ルシエル等々力2.jpg昨年、吉富興産さんよりロゴデザインをご依頼いただいたル・シエル等々力のエントランスサインを見に行ってきました。想像通り白い大きな壁と、白い型抜きロゴのサインはぴったりで、大満足。今日は曇り空だったのが残念ですが、青空だったら、ロゴのブルーの文字と響き合って、さらにきれいだった事と思います。

ル・シエル等々力の詳細は、こちら(吉富興産HP内)


2008年02月01日

手影絵

手影絵アップ用.jpg

息子が参加する和太鼓集団「平間わんぱく少年団」の手影絵の練習がありました。今年夏の公演に向けての練習で、その舞台の中で手影絵の演目があるのですが、なんと劇団かかし座の方が来て直接教えてくれているのです。今日は、代表の後藤さんと、団員の方が1名来てくれました。手で形作った影は鳥やペンギン、ウサギ、カメ、ふくろうの形となって姿を現します。劇団員さんの作る影はまるでそこに命が宿ったようでした。手の表情だけで、あんなにも豊かな表現ができるのかと驚きます。
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